税務基礎編

国税と地方税の区分

国税と地方税の区分について

税金には国税と地方税があります。国税と地方税の区分は、税金の種類やどの自治体が設定しているか等の管轄するレベルによって異なります。

国税は、中央政府が徴収する税金で、国の財政を支えるために使われます。

一方、地方税は、地方自治体が徴収する税金で、地方の財政を支えるために使われます。

国税と地方税の具体的な違いは、徴収する権限が異なることです。国税は中央政府が、地方税は地方自治体が徴収するため、それぞれの税収は中央政府と地方自治体に配分されます。また、国税は法律に基づいて徴収されるため、税率や税制度が全国的に統一されていますが、地方税は自治体によって異なる税率や税制度が設定されることがあります。

主な国税及び地方税とその内容は以下の通りとなります。

 

国税 ①所得税 所得税は原則個人の所得に課税される税金のことを指します。なお、法人は法人税が適用されるため所得税は課されませんが、預金の利子や株式の配当など源泉徴収の利子所得等の特定の所得については所得税が適用されることとなります。
②法人税 法人税とは、法人の課税所得に対して課税される税金のことを指します。
③相続税 相続税とは、亡くなった人が残した財産を相続した人に課税される税金のことを指します。
④贈与税 贈与税とは、個人から贈与という形で財産を受け取った場合に課税される税金のことを指します。
⑤消費税 消費税とは、日本国内において販売される商品やサービスの提供などの取引に対して課税される税金のことを指します。販売された商品やサービスの価格に対して、一定の税率をかけて課税されます。
➅印紙税 印紙税とは、契約書等の一定の文書(課税文書)に対して課せられる税金のことを指します。
⑦酒税 酒税とは、酒類(日本酒、ビール、焼酎、ウイスキーなど)を消費する際に課せられる税金のことを指します。
⑧登録免許税 登記、特許、免許、許可、認可等を行う際に登記又は登録に伴って課せられる税金のことを指します。
⑨自動車重量税 自動車重量税とは、自動車の所有者に課せられる税金の一つで、自動車重量税は、車検などの際に自動車の重量等に応じて課税される国税です。
地方税 ①個人住民税 個人住民税は、個人が所在地の市町村に対して納める税金のことを指します。
②法人住民税 法人住民税とは、法人が所在地の市町村に対して納める税金です。
③事業税 事業税とは、法人や個人事業主が事業を行うことに対して課される税金です。
④固定資産税 固定資産税とは、土地や建物、機械などの固定資産の所有者が年度ごとに納付する税金です。
⑤都市計画税 都市計画税とは、市町村が定める都市計画に基づいて土地の利用が行われる場合に納める税金です。
➅不動産取得税 不動産取得税とは、不動産を取得した際に課せられる税金のことです。
⑦自動車税 自動車環境性能割として普通自動車、小型自動車(二輪のものを除きます。)に対して課される税金です。
⑧軽自動車税 自動車環境性能割として軽自動車に対して課される税金です。

 

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公認会計士_TATA

大手監査法人で製造業、金融業、小売業、電力業、介護、人材派遣業、の幅広いクライアントの監査に10年以上従事し、中小会計事務所のコンサルタントの経験したのちに、会社を設立。 現在は、各種コンサルタント業務に従事している傍ら、会計・税務に関する情報を発信している。

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